深沢省三・紅子は、戦後ふるさとに疎開し、開墾の暮らしを体験しましたが、入植した雫石で野良着を着た「雫石あねこ」に魅せられ、岩手の地を離れてからも、幾度も描き残しました。この度の展覧会では、晩年のアトリエ火災の折、奇跡的に焼け残った省三スケッチブックに描かれていた「雫石あねこ」の初公開資料を中心に、省三・紅子夫妻の愛した岩手の風俗「雫石あねこ」作品を、装束を含め多数展観いたします。